活動内容

代表挨拶

個人の住宅と共存していることで永らく非公開だった岸和田の「杉江能楽堂」。
能本来の姿が窺い知れる貴重な杉江能楽堂を、能楽はじめ日本の伝統芸能などを語り継ぐ貴重な施設として「あるべき姿を活用し保存する」事を目的に、 能楽・演劇・文化財・建築と、多様なジャンルでご活躍されている方々に参画いただき、私たち「杉江能楽堂を活かすプロジェクト実行委員会」は発足しました。
2020年8月というまさにコロナ禍真っ最中からのスタートでしたが、 「コロナ禍の今だからこそ、一層多くの方々に『心に彩りを挿す』文化芸術の素晴らしさを伝える殿堂が身近にあることを知っていただきたい」。
その思いから、大阪の能楽師の先生方をはじめ、多くの方々のお力添えをいただき、能に気楽に触れていただく講座「すぎえ能れっじ」を定期的に実施、 そして本格的な能公演「きしわだ杉江能」は毎回チケットは完売で、すでに4回を数えます。
立ち上げた当初、「わざわざ岸和田まで能を見に来てくれる人などいない」とご批判も受けました。
しかし、ありがたいことに泉州地区の皆様の中でも伝統や文化に共感くださる方は大変多く、能楽初心者の方を中心に回をおうごとにファンを広げています。
世界に誇る日本の伝統芸能「能」を披露できる特別な場所「杉江能楽堂」。
そんな歴史ある貴重な「南大阪唯一の能楽堂」を後世へ伝えていきたいと切に願う我々の活動と、思いに共感いただければ幸いです。
どうぞ皆様、ご支援を賜りますよう何卒よろしくお願いします。

杉江能楽堂を活かすプロジェクト実行委員会
代表 伊地知 佳香
きしわだ杉江能イメージ写真

きしわだ杉江能

「見所と舞台が別棟、さらに住宅と共存する能楽堂」として全国的にも珍しい岸和田の歴史的建造物において、「能本来の姿が窺える能舞台」を活かした本格的で魅力ある能公演です。
日中の公演では自然光や、そよ風を感じながら観る能楽は屋外ならではので本来の姿で楽しむことができます。
また、夕刻から始まる蝋燭能では黄昏時から始まり夕暮れ時の自然光から蝋燭の明かりへと変わっていく中上演される能はまさに幽玄の世界を体感することができます。
きしわだ杉江能は毎回チケットは早々に完売し好評を得ています。
屋内にある能楽堂や薪能とは異なる雰囲気をぜひお楽しみください。

すぎえ能れっじイメージ写真

すぎえ能れっじ

すぎえ能れっじは、杉江能楽堂で「見て聴いて楽しく能の知識を深める」を目的に始めました。
「能」は古典文学や、「死生観」「無常観」、また日本人らしい感覚の表現・日ごろ使っている言葉の謂れなど、いろいろなことを教えてくれます。
しかし、能楽を楽しむには前提となる知識を覚えなくてはいけないなど敷居の高いイメージがある方も多いと思います。
実行委員会では、初めての方でも能楽を楽しんでいただけるように日常の【知識・知見=knowledge】としてわかりやすく伝えるワークショップを交えた能楽講座「すぎえ能れっじ」を開催しております。
「すぎえ能れっじ」は2部で構成されており、第1部はテーマに沿った講座。第2部は1部の講座内容に基づき「舞囃子」はじめ様々な形で実演を披露します。
座学だけにとどまらない「見て聴いて楽しめる」講座です。
日ごろ何気なく使っている言葉の謂れや、古典文学が堅苦しいものではなく実は現在でも起こっているようなことにも通じる部分があるのかなど能の知識を通じて新たな発見が見つかるかもしれません。

クラウドファンディングイメージ写真

クラウドファンディング

「貴重な能楽堂を次世代に継承したい」という思いから、 2023年12月から翌年2月末にかけクラウドファンディング「貴重な能楽堂を次世代に継承したい 杉江能楽堂体験プロジェクト」に挑戦しました。
多くの支援者により募集金額目標を上回る160万円超の支援を賜り、クラウドファンディングを成立させることができました。
皆様からお寄せいただいたご厚意は杉江能楽堂の活用保存と、今回のプロジェクト公演に活用させていただきます。
一部は、活用保存のための取組「杉江能楽堂体験プロジェクト」を開催し能楽・狂言など多様な日本の伝統芸能を楽しむ企画を制作を行うことができました。

当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
また、まとめサイト等への引用を厳禁いたします。